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ブックオフの赤字に転落。中古家電も扱う何でも屋で復活なるか

ブックオフは上場後、初めての赤字に転落しました。
2016年3月期(2015年4月〜2016年3月)の営業利益が1.5億円の赤字です。
筆者はこのニュースを見て時代の流れを感じました。

 

ブックオフ業績

 

ブックオフの業績のグラフを見ると、売り上げ高は横ばいなのに営業利益は右肩下がりとなっています。
利益が右肩下がりの理由としては、本業の中古本の市場縮小に伴い「中古品を何でも扱う」事業へシフトを行っており、そのための投資が利益を食いつぶしています。
例えば、中古家電の買取は、型番から市場の価格を反映した査定額を出すようにシステムを開発しています。
バイトで知識がなくても適切な査定額を出せるような仕組みです。
買い取った商品をヤフオクに出品し、店舗とヤフオクでのハイブリット販売や、ヤフオクへの出品・発送など業務量の拡大に伴い、アルバイトを増やしています。

 

家電などは本と違いスペースを取るため広い店舗を展開したり、採算の合わないブックオフを閉店したりと人員以外でも箱ものにも多額の投資を行っております。

 

中古家電も扱う何でも屋を目指す

2016年3月期の決算の補足資料の一部です。
今後は以下の4つのテーマに注力して業績のV字回復を目指すことが記載されています。

ブックオフ4つのテーマ

 

本のブックオフからの脱却

注目なのが、本のブックオフから中古を何でも扱う何でも屋を目指すところです。
既に家電買取を行っており、買い取った本や家電をヤフーオークションで販売しております。
また、アパレルやブランド、骨董品などの中古売買をする(株)ハグオールを買収し子会社化しました。
本と違い場所を取るので、大型店舗の出店を行っています。
その一方で採算の取れないブックオフの店舗は閉店して急速に事業転換を図っています。

 

ヤフーオークションへの出店に注力

ヤフーがブックオフの筆頭株主になったこともありますが、買い取った本や家電をヤフーオークションで出品・販売する方向に力を入れています。
ネットを使ったオンライン販売にも力を入れていく形です。

 

2016年9月22日現在、ヤフーオークションでのブックオフのアカウントを確認するといくつかありました。
bookoff2014のアカウントで約80万8千件、bookoff2016のアカウントで約90万8千件の出品数です。

 

決算の補足資料の記載によると、2016年6月時点で、ヤフオク出品は直営店全体の17%しか導入されていません
今後、導入を加速していくとのことなので直営店以外も含めヤフオクへの出品を導入すると、出品数として1000件を超えると思われます。

 

ハグオール事業の拡大

ハグオール事業は、中古品を何でも扱う事業です。
具体的には、ブックオフが買収したハグオールの会社のサイトには以下の取り扱いが記載されています。

アパレル、ブランド、骨董品、絵画、家電、楽器、フィギア、ホビー、ベビーグッズ、ブランドキッチン用品

 

ハグオール事業では、新規店舗の出店、無人買取ロッカーの開発や、都内への出張買取、三越での窓口など積極的な投資を行っています。
決算資料では、ハグオール事業は2016年3月期の1クオーターで1億3千2百円の赤字です。
投資が落ち着いたあとは、黒字化を目指していくことになります。

 

考察

ブックオフがヤフオクに参入したことで、セドリ(転売)をしている人は終わったという記事も見かけますが、私はそれはないと思います。
セドリ塾運営者やセドリで食べている知り合いがおり話を聞く機会が多々あります。
今のセドリは本ではなく人気のある家電やゲームなどの新品を安く買いAmazonで転売するのが主流です。
つまり、セドリの主流は中古ではなく新品を転売することです。
中古品は売る際にコンディションの状態を書いたり、クレームが発生する可能性が新品より高く手間がかかるのでセドリで食べている人は避ける傾向にあります。

 

中古品を扱っているセドラーの方は少なからず影響は受けると思いますが一握りです。

 

なお、ブックオフのヤフオクの出品商品を見ると、写真が多いのは良いですが、商品の詳細情報が記載されておらず、状態ランクの記載と写真しか情報がないものが多いです。
購入する側からすると、傷の位置や程度などの拡大写真や状況を詳しく書いて欲しいというのが本音です。
ヤフオクで買おうと思った際にブックオフの出品はよくみますが、詳細が書かれていないのでパスします。
今後改善されるかも知れませんが、アルバイトでどこまで詳細に出来るか、手間をかけるかに注目です。

 

ブックオフのやっていることは、ブックオフのブランドや買取力を活かした転売ビジネスです。
ネットのAmazonやヤフオクでの転売は誰でも出来ます
膨大な店舗や人件費をかけているブックオフが今後生き残れるかは正直、疑問があります。

 

ブックオフは本を二束三文で買い叩きます。
それに嫌気を指しているユーザーは、ネットの漫画買取店などで漫画を売ります。
ブックオフの中古本の買取ビジネスモデルに限界が来たので、本以外の家電なども買取、ヤフオクを中心にネットでも売るよという形に変えていっています。
ヤフオクは誰でも出品出来ますし、販売力に関してはブックオフの優位性はないように思います。
むしろ人件費が高騰するので、安く買い叩く⇒イメージが悪くなるの繰り返しと思います。

 

ネットの普及で中古品の買取や販売のビジネスに、個人や中小企業が参入し今後ますます価格やサービス競争が繰り広げられていきそうです。
はたしてブックオフは見事V字回復ができるでしょうか。
今後の動向を見守っていきたいです。